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  • 公開日時 : 2024/08/29 12:22
  • 更新日時 : 2024/10/10 21:35
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CloneZillaを利用した仮想マシンのイメージバックアップリストア方法

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回答

IDCFクラウドでは ova ファイルでのエクスポートを許可していない OS (RHEL や SUSE Linux Enterprise)が動作している仮想マシンの移行方法をご案内します。
 
注意事項)
  • この作業は仮想マシンの停止が必要となります。
  • この作業では、CloneZilla というツールを使用します。
    ▼Clonezilla(外部サイト)
    http://clonezilla.org/
     

■作業手順

本手順の概要は下記の通りです。

1. IDCFクラウドで移行先仮想マシンを作成
2. 移行元仮想マシンで CloneZilla によるバックアップを実施
3. 移行先仮想マシンにISOをアタッチ


1. IDCFクラウドで移行先仮想マシンを作成

以下、移行先の仮想マシンで操作します。
 
1-1. 移行先で仮想マシンを作成します。
  • 移行元の仮想マシン以上のスペックを選択してください。
    元の仮想マシンを下回るスペックの場合、正常に動作しない可能性があります。
     
  • 移行元の仮想マシンに合わせたOS タイプを選択してください。
    本手順では、Red Hat Enterprise Linux 6.9 64-bit 選択します。
     
  • 移行元仮想マシンのルートディスクより大きいサイズで、 データディスクを指定してください。
    (ROOT ディスクのデータを 保存しておくため、ROOT ディスクサイズ以上が必要です)

    DATA ディスクは、以下手順に従い OS 内でマウントしてください。

    ▼アタッチしたボリュームの事前準備(CentOS7系/パーティションあり)
    https://faq.idcf.jp/faq/show/271?site_domain=default
 
本手順では上記 FAQ 内の操作に従い追加ディスクを /extdisk1 として表記します。
 
1-2. IDCF クラウドで作成した移行先仮想マシンにコンソールでログインし、以下のファイルを変更してからサービスを再起動します。

この設定変更は、セキュリティレベルが低下するため、インターネットに公開している仮想マシンで行うのは危険です。
本作業を実施するときのみ設定を変更してください。
後述の接続元IPアドレスの範囲にご注意ください。
ポータルでファイアウォール設定を実施するまで仮想マシンは外部に公開されていません。
 
# vi /etc/ssh/sshd_config
# PermitRootLogin yes
# PasswordAuthentication yes
(青文字部分を消去)
# service sshd restart

1-3. 移行作業にて必要な NFS サーバを作成します。
コンソールで下記を実行します。
# yum install nfs-utils
# vi /etc/exports
/extdisk1 210.152.8.38/255.255.255.255(rw,no_root_squash)
(ファイルの最終行に1行で追記します)
(extdisk1は移行先の追加ディスクのマウントポイントです。)
(210.152.8.38は移行元のソースIPアドレスです。)

# vi /etc/netconfig
# tcp6
# udp6
(赤文字部分を追記)

# vi /etc/sysconfig/nfs
# LOCKD_TCPPORT=32803
# LOCKD_UDPPORT=32769
# MOUNTD_PORT=892
# STATD_PORT=662
(青文字部分を消去)

# service rpcbind start
# service nfs start
 
1-4.IDCF クラウドポータルにて、SSH、NFS サービスで利用するポートのファイアーウォールとポートフォワードを設定します。

許可する IP アドレスは、以下になります。
  • 移行元のソースIP/32
利用するポートは以下になります。
  • TCP: 22, 111, 2049, 32803
  • UDP: 111, 662, 892, 2049, 32760
手順は以下ページをご覧ください。
▼ファイアウォールの設定方法
 https://www.idcf.jp/help/cloud/guide/fw.html
▼仮想マシンへの接続方法 ポートフォワード編
 https://www.idcf.jp/help/cloud/guide/nw_portforward.html


2. 移行元仮想マシンで CloneZilla によるバックアップを実施

以下、移行元の仮想マシンで操作します。
 
2-1. ISO ファイルのダウンロードを行います。

本手順では、移行元も IDCF クラウドを想定しています。
IDCF クラウドポータルから、[ISO作成] を実行します。
OS タイプは Other Linux (64bit) を選択してください。
 
ダウンロードデータは以下のミラーサイトをご利用ください。
▼clonezilla(外部サイト)
http://free.nchc.org.tw/clonezilla-live/stable/
 
必要に応じて最新版をダウンロードしてください。
本手順では、clonezilla-live-2.5.6-22-amd64.iso をダウンロードしています。

2-2. CloneZilla の ISO を移行元の仮想マシンに アタッチします。

2-3. コンソールを開き、[Ctrl-Alt-Del]をクリックします。

 

2-4. 再起動直後に、IDCF クラウドの仮想マシン Web コンソール上で、VMwareの画面になるまで待機し、この画面で F2 キーを連打するか Esc キーを1回押して BIOS メニューを開きます。


2-5.  ←→キーを使用して、Boot のタブへ画面を 切り替えます。
[CD-ROM Drive] が白抜き文字になるよう ↑↓キーで選択し、+キーを押して一番上に来るまで移動させます。


2-6. Exit タブに移動し、[Exit Saving Changes] が 白抜き文字になるように移動し、Enter を 押して YES のほうで Enter を押します。


2-7. ISO から起動したら、Clonezilla live が選択されている状態で、Enter を押します。


2-8. ご利用の言語を選択し Enter を押します。


2-9. [keep] を選択し Enter を押します。


2-10. [Start_Clonezilla Clonezillaを開始します] を選択し、Enter を押します。


2-11. [device-image ディスク/パーティション ⇔ イメージ] を選択し、Enter を押します。


2-12. [nfs_server NFSサーバをマウント] を選択し、Enter を押します。


2-13.移行先仮想マシンと通信ができる インターネット側ネットワークデバイスを選択し、Enter を押します。 追加ネットワークを設定していない場合は 表示されません。


2-14.[Static]を選択し、Enter を押します。


2-15.移行元仮想マシンのインターネット側 プライベートIPアドレスを入力し、Enterを押します。


2-16.ネットマスクを入力します。 255.255.255.0 になっていることを確認し、 Enterを押します。


2-17.移行元のデフォルトゲートウェイ IP アドレスを入力し、Enter を押します。
IDCF クラウドの場合、以下のようにネットワーク画面から確認できます。


2-18. DNS サーバはデフォルトゲートウェイと同じ IP アドレスにし、Enter を押します。


2-19. NFS のバージョンを選択します。 V3 を選択し、Enter を押します。


2-20. IDCF クラウドの移行先仮想マシンのグローバル IP アドレスを入力し、Enter を押します。


2-21. バックアップデータの保存先を指定します。
移行先のマシンで作成した追加ディスクのマウントポイントを記載し、Enter を押します。


2-22. [Beginner 初心者モード:デフォルト オプションを了解] が選択されていることを確認し、Enter を押します。


2-23. [savedisk] が選択されていることを確認し、Enter を押します。


2-24. バックアップデータの名前を任意で入力し、Enter を押します。


2-25. バックアップするボリュームが正しく選択 されていることを確認し、Enter を押します。


2-26. [-fsck-src-part] が選択されていることを 確認し、Enter を押します。


2-27. [はい- 保存するイメージをチェックします] が選択されていることを確認し、 Enter を押します。


2-28. イメージを暗号化するかは任意です。どちらかを選択し、Enter を押します。
 本手順では、暗号化はしない、を選択しています。


2-29. [すべての処理の完了時に実行する、再起動/シャットダウン他を選択して下さい]が選択されていることを確認し、Enter を押します。


2-30. [Enterを押して続けてください]と表示されたら、Enter を押します。


2-31.次回用のコマンドを確認し、 Enter を押します。
[本当に続けてもよろしいですか?]は Y キーを押し、Enter を押します。
バックアップイメージが作成されるまで お待ちください。


2-32.[Enter] を押して続けてください、メッセージが表示されたら、Enter を押します。


2-33.[再起動]を選択し、Enter を押します。


2-34.以下の画面が表示されたら、バックアップは完了です。ISO のマウントを実施してください。

 


3.移行先仮想マシンにISOをアタッチ

以下、移行先の仮想マシンで操作します。

3-1.移行先の仮想マシンにISOをアタッチしてください。
 アタッチ方法は、移行元の仮想マシンでの操作の項番 1~6 を移行先のマシンで実施してください。

3-2.ISO から起動したら、Clonezilla live が選択されている状態で、Enter を押します。


3-3.ご利用の言語を選択し Enter を押します。


3-4.[Start_Clonezilla Clonezilla を開始します] を選択し、Enter を押します。


3-5.[device-image ディスク/パーティション=イメージ] を選択し、Enter を押します。


3-6.[local_dev ローカルディスクをマウント] を選択し、Enter を押します。

 

3-7.[「Enter」を押して続けてください] と表示されたら、Enter を押します。


3-8.以下の画面が表示されたら、キーボードで [Ctrl+c] を押します。


3-9.リストアする追加ディスクを選択し、Enter を押します。


3-10.リストアするイメージファイルが正しいことを 確認し、Enter を押します。


3-11.リストアするディスクボリュームが正しいことを確認し、Enter を押します。


3-12.「Enter」を押して続けてください]が表示されたら Enter を押します。


3-13.[Beginner 初心者モード:デフォルト オプションを了解] が選択されていることを確認し、Enter を押します。


3-14.[restoredisk] を選択し、Enter を押します。


3-15.リストアするイメージファイルが正しいことを 確認し、Enter を押します。
Image

3-16.リストアするディスクボリュームが正しいことを確認し、Enter を押します。


3-17.以下の選択肢は任意ですが、本手順では[リストア前にイメージを確認します]を選択し、Enter を押します。


3-18.[再起動]を選択し、Enter を押します。


3-19.[「Enter」を押して続けて下さい]と表示されたら、Enter を押します。


3-20.[本当に続けてもよろしいですか?]には、キーボードで y を入力します。


3-21.以下の画面が表示されたら、リストアは完了です。ISO のアンマウントを実施してください。


3-22.仮想マシンのログインプロンプトが表示されたら、移行元の ID/パスワードでログインが可能です。
 仮想マシン名は移行先のホスト名となります。

3-23.移行元のデータがリストアされていることを確認します。

3-24.SSH、NFS サービスで利用したファイアウォールの設定とポートフォワードの設定を消去します。

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