異常なマウントポイントのみを ReadOnly モードに設定し、起動を試みる方法をご案内します。
本事象はLinux系OSの仮想マシンのデータディスクの障害などで発生します。
(例1)マウントポイント全体が ReadOnly でマウントされてしまい、OS が正しく起動できない
(例2)SSH などのデーモンが起動できない
- シングルユーザーモードで起動します。
「/」を読み書きできるようマウントし直します。
# mount -o remount,rw /
「/etc/fstab」ファイルを編集し、異常なマウントポイントを ReadOnly モードでマウントするよう設定します。
以下の例では、/tmp のマウントポイントが異常である場合です。
# vi /etc/fstab
UUID=9dc7b82f-3786-4db0-82ee-a72d650d7d31 / ext4 defaults 1 1
UUID=e07b85f2-5ae6-43e2-9d89-43ca05dc11d1 /tmp ext4 ro 1 1
tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
sysfs /sys sysfs defaults 0 0
proc /proc proc defaults 0 0
OS を再起動します。
カーネル選択画面で起動が止まる場合がありますので、コンソールから実施することをお勧めします。
# reboot
- 通常のマルチユーザモードで起動を確認します。
「/」のマウントポイントが正常であれば、SSH などのデーモンが起動できるようになります。