(Linux系OSをご利用で、複数のディスクがアタッチされた仮想マシンのルートディスクからスナップショットを取得する場合の注意点)
スナップショットを用いて、次の手順で仮想マシンを作成した場合、ファイルシステムのエラーによりOSが起動できない場合があります。
ルートディスクからスナップショットを取得
[1.]で取得したスナップショットからテンプレートを作成
[2.]で作成したテンプレートから新規に仮想マシンを作成
OSを起動できない原因
/etc/fstabに、追加ディスクのマウント情報が登録された状態で仮想マシンのスナップショットを取得、テンプレート化を行い、そのテンプレートから新規に仮想マシンを作成すると、作成された仮想マシンでのOS起動時に/etc/fstabに記載されている旧追加ディスクを認識しようとします。
新規に作成した仮想マシンに、別のデータディスクをアタッチする、もしくはデータディスク無しで利用する場合は、OS起動時のマウント処理もしくはファイルシステムチェックに失敗し、ファイルシステムエラーとなります。エラーを回避する手順は、下記を参照ください。
■回避策1:スナップショット作成時の回避策
スナップショット取得元の仮想マシンの/etc/fstabに、追加ディスクをマウントする記述がある場合は、以下のいずれかの対応をスナップショット取得前に実施します。
/etc/fstabに記載がある該当デバイスの記述をコメントアウトする。
/etc/fstabに記載がある該当デバイスの記述にnofailオプションを追加する。
/etc/fstabにマウントする旨の記述をせず、毎回OS起動時にマウント実行する設定とする。
■回避策2:OS起動前の回避策
旧追加ディスクを複製して仮想マシンにアタッチしてください。
複製したディスクはUUIDが元のディスクと同じになるため、/etc/fstabを変更することなくOSが起動できます。
▼データディスクのスナップショットからの複製手順を教えてください。
https://faq.idcf.jp/faq/show/149?site_domain=default
■回避策3:ファイルシステムエラーとなってしまったOSを起動するための回避策
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formatコマンドで/dev/sdaを元の仮想マシン作成時と同じ構成でフォーマットする。
または/etc/fstabで該当デバイスの記載をコメントアウトする。
OS再起動する。