2025年7月以降にリリースされた Linux OS の標準テンプレート(Red Hat Enterprise Linux 9.6、Rocky Linux 9.6、AlmaLinux 9.6など)を使って仮想マシンを作成した場合、パスワード認証でログインするには後述の追加の作業が必要です。
■発生例
■発生理由
2025年7月以降にリリースされた Linux OS の標準テンプレートでは、仮想マシンの初期設定に cloud-init ユーティリティーを採用しています。
この cloud-init の採用に伴い、セキュリティ強化のため、SSHのパスワード認証をデフォルトで無効に設定しているためです。
※公開鍵認証による root ログインは有効です。
■SSHパスワード認証の有効化方法
⚠️セキュリティに関する注意点
パスワード認証でのリモート接続は、セキュリティ上のリスクが高いため推奨されません。
お客様の責任においてご利用ください。
次のどちらかの方法でパスワード認証を有効化できます。
・方法1:仮想マシン作成後の設定変更
・方法2:仮想マシン作成時の設定(User-Dataの利用)
仮想マシンを作成するときに、ユーザーデータとして以下の設定を投入すると、パスワード認証が有効な状態で作成できます。
| #cloud-config ssh_pwauth: true runcmd: - rm -rf /etc/ssh/sshd_config.d/01-idcf.conf - sed -i '40d' /etc/ssh/sshd_config - sed -i '$aPermitRootLogin yes' /etc/ssh/sshd_config - systemctl restart sshd |
ユーザーデータについては次のFAQを参照してください。
▼ユーザーデータ(User-Data)とは何ですか?
https://faq.idcf.jp/faq/show/58?site_domain=default