オリジンサーバーのプロトコルに「HTTPS」を指定し、キャッシュサーバーからオリジンサーバーへHTTPS通信を行う場合、オリジンサーバーのオプションを設定いただく必要がございます。
各設定の役割は次のとおりです。
■SNIホスト名
オリジンサーバーが複数のTLS証明書を扱う場合、HTTPS通信に利用するTLS証明書を指定します。
SNIホスト名の設定が必要であるかは openssl コマンドを用いて判断することができます。
方法は、次のFAQをご確認ください。
■証明ホスト名
入力したコモンネームがTLS証明書のコモンネームまたはSANリストに存在する正当なTLS証明書であるかを確認します。
■ホストヘッダー設定
オリジンサーバーで複数のFQDNを利用する場合、参照するFQDNを特定します。
オリジンサーバーの各オプション設定が必要な場合分けについて、以下にご案内いたします。
(1) オリジンサーバーで単一のFQDNを扱う場合
SNIホスト名:TLS証明書は1つしかないため、設定は不要です。
証明ホスト名:TLS証明書が正しいことを確認するため、設定が必要です。
ホストヘッダー設定:FQDN(ドメイン)は1つしかないため、設定は不要です。
(2) オリジンサーバーで複数のFQDNを扱い、FQDNごとにTLS証明書を用意する場合
SNIホスト名:TLS証明書が複数あるため、設定が必要です。
証明ホスト名:TLS証明書が正しいことを確認するため、設定が必要です。
ホストヘッダー設定:TLS証明書とFQDN(ドメイン)が1対1で存在しています。使用するTLS証明書が決まればアクセスするFQDN(ドメイン)も決定するため、設定は不要です。
(3) オリジンサーバーで複数のFQDNを扱い、ワイルドカードTLS証明書を用意する場合
SNIホスト名:TLS証明書は1つしかないため、設定は不要です。
証明ホスト名:TLS証明書が正しいことを確認するため、設定が必要です。
ホストヘッダー設定:TLS証明書とFQDN(ドメイン)が1対1ではありません。使用するTLS証明書が決まってもアクセスするFQDN(ドメイン)は決定しないため、設定が必要です。
(4) オリジンサーバーで複数のFQDNを扱い、FQDNごとのTLS証明書やワイルドカードTLS証明書を用意する場合
SNIホスト名:TLS証明書が複数あるため、設定が必要です。
証明ホスト名:TLS証明書が正しいことを確認するため、設定が必要です。
ホストヘッダー設定:アクセスしたいFQDN(ドメイン)にワイルドカードTLS証明書が利用されている場合は設定が必要です。それ以外の場合は、設定は不要です。
※オリジンサーバーにAmazon CloudFrontを指定する場合、(4) のパターンが該当します。