同一ゾーン内で複数の仮想マシンがNTPサーバーに対して同時にセッションを張ると、NTPサーバーへのアクセスが拒否され、同期が切れてしまうことがあります。
■原因
仮想マシンがNTPサーバーと同期する場合、仮想ルーターの123番ポートを利用します。
しかし、仮想ルーターが使用できるポートは1セッションにつき1つとなるため、複数の仮想マシンが同時にNTPサーバーへアクセスすると、別のポート(123番以外のWellknownポート)を使用します。
また、弊社提供のNTPサーバーではセキュリティ上123番以外のWellknownポートを許可していないため、複数の仮想マシンがNTPサーバーに対して同時にセッションを張るとNTPサーバーより拒否され同期が切れます。
本事象は仮想ルーターごとに発生するため、異なるゾーンの仮想マシンや、他の顧客が同時にセッションを張っても発生しません。
■回避方法
- 複数の仮想マシンをそれぞれNTPサーバーにアクセスさせるのではなく、 単一の仮想マシンAのみを直接NTPサーバーと同期させる
(他の仮想マシンは、仮想マシンAからNTP情報を取得するようにさせる)
- Wellknownポートのアクセスを許可するような弊社以外のNTPサーバーを利用する