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  • No : 1908
  • 公開日時 : 2025/09/30 16:32
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SSHのパスワード認証を有効にしてもログインできません(Linux OS)。

回答

2025年7月以降にリリースされた Linux OS の標準テンプレート(Red Hat Enterprise Linux 9.6、Rocky Linux 9.6、AlmaLinux 9.6など)を使って仮想マシンを作成した場合、パスワード認証でログインするには後述の追加の作業が必要です。
 

■発生例

  • SSHの設定ファイル(/etc/ssh/sshd_config)を編集してパスワード認証を有効にしたのに、ログインできない。
  • 一度パスワード認証を有効化できても、仮想マシンを再起動すると、再びパスワード認証でログインできなくなる。


■発生理由

2025年7月以降にリリースされた Linux OS の標準テンプレートでは、仮想マシンの初期設定に cloud-init ユーティリティーを採用しています。
この cloud-init の採用に伴い、セキュリティ強化のため、SSHのパスワード認証をデフォルトで無効に設定しているためです。

※公開鍵認証による root ログインは有効です。
 

■SSHパスワード認証の有効化方法

⚠️セキュリティに関する注意点 
 パスワード認証でのリモート接続は、セキュリティ上のリスクが高いため推奨されません
 お客様の責任においてご利用ください。

次のどちらかの方法でパスワード認証を有効化できます。

方法1:仮想マシン作成後の設定変更

  1. SSHパスワード認証の無効化設定ファイル(/etc/ssh/sshd_config.d/01-idcf.conf)を削除します。
     
  2. /etc/cloud/cloud.cfg ファイル内の以下の設定を変更します。
    (変更前) ssh_pwauth: false
    (変更後) ssh_pwauth: true
     
  3. /etc/ssh/sshd_config.d/50-cloud-init.conf ファイルを開き、PasswordAuthentication の設定が no になっていた場合、yes に変更します。
     
  4. SSHサービスを再起動します。
    systemctl restart sshd


方法2:仮想マシン作成時の設定(User-Dataの利用)

仮想マシンを作成するときに、ユーザーデータとして以下の設定を投入すると、パスワード認証が有効な状態で作成できます。

#cloud-config
ssh_pwauth: true
runcmd:
 - rm -rf /etc/ssh/sshd_config.d/01-idcf.conf
 - sed -i '40d' /etc/ssh/sshd_config
 - sed -i '$aPermitRootLogin yes' /etc/ssh/sshd_config
 - systemctl restart sshd

ユーザーデータについては次のFAQを参照してください。
▼ユーザーデータ(User-Data)とは何ですか?
https://faq.idcf.jp/faq/show/58?site_domain=default

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