リードレプリカとは、シングル構成のRDBマシン、または冗長構成のActiveノードをソースとしたレプリケーションにより複製する読み込み専用ノードです。
リードレプリカは複数作成することができ、これにより読み込み性能をスケールアウトすることができます。
性能のスケールが目的であり、バックアップや冗長構成を目的とした利用には適しません。
リードレプリカが作成されると同時に、ソースとなるRDBマシンのパラメーターグループにレプリケーションに必要なパラメーターが追加されます。
このとき ソースとなるRDBマシンが再起動しますのでご注意ください。
なお、必要なパラメーターが設定済みの場合は再起動しません。
【ソースとなるRDBマシンに設定するパラメーター】
server_id: "auto"[空いている番号]
gtid_mode: "ON"
enforce_gtid_consistency: "ON"
log_bin: "bin_log"
sync_binlog: "1"
expire_logs_days: "30"
【リードレプリカに設定するパラメーター】
server_id: "auto"[空いている番号]
gtid_mode: "ON"
enforce_gtid_consistency: "ON"
log_bin: "bin_log"
sync_binlog: "1"
expire_logs_days: "30"
super_read_only: "1"
log_slave_updates: "1"
relay_log_recovery: "1"
relay_log_purge: "1"
パラメーターが追加される以外の注意点として、以下の操作はしないようにしてください。
レプリケーションが正常に動作しなくなりエラーとなります。
1. リードレプリカのユーザー(idcf_repl)を削除すること
2. リードレプリカ作成後にタイムゾーンを変更すること
その他に、リードレプリカの機能と制限は以下のとおりです。
機能 |
内容 |
作成可能数 |
RDB数のリソース上限まで可能。リードレプリカの追加ごとに1台とカウント |
リージョン・ゾーン |
ソースとなるRDBマシンと同じリージョン・ゾーン・ネットワーク上に作成します |
マシンタイプ |
指定可能。ただし、ハードウェア専有タイプ(HighIOタイプ)はソースとなるRDBマシンと同様のマシンタイプとなり、後から変更できません |
パラメーターグループ |
ソースとなるRDBマシンのパラメーターグループを適用します。 ソースとなるRDBマシンのパラメーターグループを変更しても、変更は適用できません |
ボリュームリサイズ |
ソースとなるRDBマシンのボリュームをリサイズすると、リードレプリカの方も自動でリサイズします |
リソース監視 |
リードレプリカごとにリソース監視できます |
削除 |
いつでも削除可能です。ただし、リードレプリカがあるソースとなるRDBマシンは削除できません |